大量に不足する可能性が懸念
待機児童を無くすために保育施設を増やすことが検討されていますが、保育士の数が明らかに不足している現実が問題視されています。
子供を預ける保育施設が増えると喜んでいる保護者が多いかもしれませんが、肝心な子供の面倒を見てくれる保育士がいなければ子供を預けることができません。
社会全体の大きな問題として懸念されています。
具体的な予測としては2017年には保育士の数が約7万人不足すると言われています。
国や自治体が一所懸命保育施設を増やしても、働いてくれる人がいなければ意味がありません。
保育士不足を解消する政策
深刻な保育不足に陥っている理由は、とにかくハードな仕事内容だという点です。
子育てをしている方はよくわかると思いますが、自分の子供を育てるだけでも大変な労力を伴います。
他人の子供をまとめて預かるとなれば、保育士の精神的負担は計り知れません。
子供が好きだから勤まる仕事だとよく言われていますが、決して子供好きという理由だけでは勤まらないのです。
心身共にタフでなければ、保育士の仕事はこなせません。
大変な仕事にも関わらず、決して待遇が良くないことも人気がない理由の一つです。
最初は保育士になる大きな夢を抱いて仕事を始めたものの、子供の相手は大変だし職場の人間関係もギスギスしている、極めつけは待遇があまりにも悪くて生活していくので精一杯・・・という状況になれば嫌になっても仕方がありません。
このような現状を打開するために政府が「17年末までに保育士6.9万人増員」という政策を打ち出しました。
具体的な案としては、現在一年に一回しか実施されていない国家試験を年二回に増やす方針です。
賃金も平均で3%アップを目指し、勤続年数が多いベテランの保育士が勤務している保育所については補助金が出る見込みです。
また、保育士資格を取得しているのに復職していない潜在保育士についても就職の斡旋を行なうようにします。
求人案件は多い
このような流れを受けて、現在も保育士の求人案件はたくさん存在しています。
例えば日本で最も人口が多い東京でも、たくさんの保育士求人が出ているのがわかります。
求人案件を確認してみると、待遇が良い職場が複数存在していることがわかると思います。
海外などで行われる研修制度が充実しているため、ブランクがある方でも安心して復職できる環境が整えられていたり、自宅から通勤する場合には住宅手当が支給され、それ以外には寮を完備している場合もあります。
福利厚生が整えられており、誕生日休暇などの休暇制度が充実している場合もあります。
今後も保育士不足を解消するために働きやすい職場環境を用意している保育施設が増えていくと予想されます。