新資格「子育て支援員」とは

保育士不足を解消する切り札になる!?

平成27年4月から新たにスタートしているども・子育て支援新制度の中で注目されているのが、新しい資格として想定されている子育て支援員です。
地域全体で子育てに取り組むためには、できるだけ多くの人手が必要とされます。
そこで保育施設や学童保育などで子供のお世話をしながら子育てサポーターとして活躍するのが子育て支援員なのです。
子育て支援員になるためには、子育て経験のある主婦であることが条件になっています。
保育士または幼稚園教諭の資格を持っていなくても、子育て経験さえあればどなたでも挑戦できる資格なのです。

子育て支援員の詳細について

子育て支援員は保育士よりも難易度が低い資格になるため、以前は保育士資格の取得を目標にしていたけど諦めてしまったという方にはかなりメリットのある資格になります。
まだはっきりとした内容は決められていませんが、大体20時間程度の研修を受けることで取得できる認定資格です。
特に試験も存在していないため、所定の研修さえきちんと受けていればどなたでも取得可能です。

子育て支援員の資格取得後は様々な場所で活躍が期待されています。
保育所では保育士のサポートを行いながら子供達のお世話を行います。
保護者から子育てについて相談に乗る相談窓口の役割を担う場合もあります。
両親に代わって保育園へ迎えに行くファミリーサポートや、小学生の子供を放課後に預かって面倒を見る学童保育も行います。
住んでいる地域の保育所や学童クラブなどで地域未着で子育てをサポートするのが子育て支援員の仕事内容になります。

各地域において、きめ細かい子育て支援を行なうためには、今までよりも多くの人材を確保しなければいけません。
国家資格である保育士資格を取得するまでもなく、自分の子育て経験を活かせる子育て支援員の活躍の場は今後もっと増えていくと考えられます。

子育て支援員としてフルタイムで働く場合も想定した年収は、約200万円未満とされています。
決して高待遇とは言えませんが、社会で働きたいと考えていた女性がやりがいのある仕事として認識してもらえる素晴らしい取り組みだと考えられます。
ただし、子育て支援員の仕事は決して楽ではありません。
自分の子供を育てるのと、他人の子供を預かって子育てをするのは全く違います。
なかなか言うことを聞いてくれない、アレルギーがあるため食べ物に気を配らなければいけない、子供同士のいざこざが多くてしっかり見ていなければケガをさせてしまうかもしれないなどの問題が起こります。
保護者にとっては大事な子供だからこそ、責任を持って預からなければいけないという意識を持たなければ、子育て支援員の仕事は勤まりません。
本当に20時間程度の研修と以前の子育て経験だけで、責任を持って預かれるのかをよく考えることが大切です。