社会福祉法人とは何なのか

保育園はさまざまな企業や団体が運営していますが、社会福祉法人という団体も運営しています。
社会福祉法人は高齢者向けの施設など、社会福祉に関連するサービスを提供する会社を指します。

保育園は一般企業が運営することもありますが、企業が運営する保育園はどうしても利益を上げる必要があります。
採算が取れないと地域に貢献できていたとしても閉鎖される可能性があり、子供を預ける側からすると不安が残ります。

これに対して社会福祉法人が運営する保育園は地域の福祉サービスを充実させることを目的としており、企業のように利益のみを追求するわけではありません。
そのため「より安心して子供を預けやすい施設」といえるのです。

もちろん一般企業が運営する保育園も、「サービスが充実している施設が多い」というメリットがあります。
しかし社会福祉法人が運営する保育園もメリットとデメリットがあるため、働くことを考えるときには両方を踏まえて検討する必要があります。

社会福祉法人の保育園のメリットとデメリット

社会福祉法人の保育園のメリットは、「理想の保育を追求している」という点です。
社会福祉法人は利益を第一に考えているわけではないため、より保護者や子供に寄り添うような保育の実現を目指して運営している施設があります。
こうした施設の理念は親が共感できることが多く、そこで働く保育士もやりがいをもって働くことができます。
「ぜひここで働きたい」と思えるような職場を見つけられることもあるため、社会福祉法人の保育園での勤務を検討するときには、保育の理念を確認すると良いでしょう。

もうひとつのメリットとして、「研修体制が整っている」という点も挙げられます。
社会福祉法人が運営する保育園は長く働いている保育士も比較的多いため、こうした人から保育に関する知識や技術を教えてもらうことができます。
特にまだ20代の保育士の場合、さまざまな学び舎経験を積むことで、自分のスキルを向上させることができます。
そのために社会福祉法人が運営する保育園は、とても適しているといえます。

反対に社会福祉法人運営の保育園のデメリットは、「体制が確立されており、大きな変化がない」という点です。
社会福祉法人が運営する保育園は理想の保育を追求していることが多いため、新しい視点からチャレンジすることが難しいです。
どんなに良い保育園であっても、「ここをもう少し改善すると良いのではないか」という点は見つかります。
こうしたときに提案をしても、社会福祉法人の保育園だと受け入れられない可能性があります。

社会福祉法人が運営する保育園で働くには

社会福祉法人が運営する保育園で働くには、保育士の資格を取得する必要があります。
パートであれば資格を持たなくても勤務できますが、給料などは下がります。
面接は2回行われることが多いため、対策をして臨む必要があります。
社会福祉法人運営の保育園に興味が湧いたら、ここまで紹介した内容を参考にぜひチャレンジしてみてください。