提出物を出さない保護者の対処法とは?

子どもにも悪影響を与える習慣

保育園では連絡事項や子どもに関する調査など、いろいろな提出物があります。
時間通りに提出物を出してもらわないと、資料をまとめることができなくなりますし、仕事に支障が出てきてしまいます。
しかし、どこの保育園でも提出物を期限通りに出してくれない保護者がいるものです。

しかも、だいたい決まった人がいつも遅れてしまうので、保育士としても心理的にイライラしてしまいます。
こうした悪習慣は保育士にのみ影響を与えるわけではありません。
その子どもにも悪影響をもたらしてしまうのです。

というのも、保育園で子どもを預かっているとしても、子どもが物事を学び成長していくのはやはり家庭の中です。
そのため、保護者が物事をきっちりと時間通りにしないという習慣を持っていると、その様子を見て自然と子どもも真似するようになるのです。
子どものためにもしっかりと期限を守ってもらうというのはとても重要です。

繰り返し提出期限の連絡をする

なかなか期限通りに提出物を出してくれない保護者の方には、繰り返し提出物の期限について連絡することがポイントです。
たとえば、何らかの資料に記入してもらってそれを提出してもらう時には、資料に加えてメモを添付することができます。
具体的に何日までに提出してもらう必要があるということを記入して、そのメモを貼っておくと、注意を促すことができますので期限を守るのに役立ちます。

また、お子さんのお迎えに来た時に、提出物があることを繰り返し伝えて日付についても知らせるのも大切です。
仕事などで毎日忙しい生活を送っていると、つい提出物のことを忘れてしまうものですので、保育士が繰り返し思い起こしてあげることが大切です。
この方法を採る時には、あまりつよい口調で言うのではなく、軽くさわやかな雰囲気で言ってあげると、保護者も感情的に嫌な思いをせずに聞くことができます。

子どもを通して提出物について思い起こしてもらう

提出物を出すのが遅れてしまうことが多い保護者に対応するための他の方法としては、子どもにそのことを伝えてもらう、というものがあります。
資料を渡すときに、「お母さんに○○日まで出してくださいって伝えてね」と話すといいです。
また、期限が迫ってきたら、再びその資料について保護者に伝えてもらえるようにすることもできます。

子どもは頼まれたことをしっかりと覚えていることが多いので、この対処法が役に立つこともあります。
ただ、やはり嫌味な感じで子どもに言うと、子どもが傷ついてしまうこともありますので、重苦しくない感じで伝えることが重要です。
上手に保護者の問題に対処できるように、バランスのとれた方法を取ることが大事なのです。