お迎えが遅くても連絡しない保護者の対処法とは?

常習的に遅刻してくる保護者は意外とどこの保育園にもいる

保育士にとって困るのが、お迎えにいつも遅れてくる保護者がいることです。
アクシデントなどによって突発的に遅れてしまうという場合は、理解できますし、しょうがないと思えますが、理由もなく遅刻してきたり、仕事などの関係でいつも遅れてくると困ってしまいます。

保育士の勤務はほとんどの場合、タイムカードを使って労務管理をしているわけではないですし、勤務時間が長引いたからといって、その分残業手当が支給されるわけではないものです。
もちろん、中にはしっかりと残業時間をカウントして、その分を支給してくれる保育園もありますが、全体で見ると少数派で、保護者が遅れてくると保育士はただ働きとなることが多いのです。
こうした事情を知らない保護者は、当然のように子どもを遅くまで預かってもらうこともありますので、精神的にもストレスが溜まってしまうことがあります。

常習化している保護者にははっきりと話す必要がある

子どもを預かるのが業務であるとはいえ、決められた時間を超えての保育は保育士にとっては困るものです。
体力的にも心理的にも疲れてしまいますし、保育士も家庭を持っていますので、時間を無駄にすることはできません。
そのため、もしお迎えが遅くなってしまうのが常習化していて、しかも連絡をしてこないというのであれば、はっきりとそのことを伝える必要があります。

もちろん、厳しい仕方で伝えるのではなく、親切かつ丁寧な方法で伝えなければなりませんが、明確にこちらの意思を伝えないとその癖が治ることはなかなかありません。
保育士もボランティアで子どもを預かっているわけではないので、お互いになすべきことをしっかりと果たす必要があるのです。

表現を柔らかくして伝える

保護者に時間通りに来てほしいということを伝える際には、柔らかい表現を使うと良いでしょう。
「他のお子さんがみんな帰ってしまって一人で寂しそうにしていますので」とか、「他のすべての皆さんにもお願いしていることですので」という形で切り出すことができます。
こうした柔らかい表現を使うことで、すんなりと受け入れてくれるようにいなりますし、要らぬトラブルを避けることにもつながります。

また、たくさんの保護者が遅れてくるようであれば、延長保育の制度を設けるという手もあります。
「5時以降になると延長保育という形になって、料金が発生します」と言えるようになります。

このように、お迎えが遅くなるのが常習化してしまっていて、しかも連絡をしてこないという保護者には、柔らかい表現を用いつつもはっきりと伝えることが重要です。
はっきとしたルールを持つことで、保育士も保育園も健全な仕事ができるようになりますので、こうした措置は重要です。