保育士の受験資格とは?

学歴が求められる保育士の受験

保育士は国家資格ですので、国家試験に合格しないと資格を得ることはできず、保育士としての仕事ができません。
試験を受けるにあたっては細かな受験資格が設けられていますので、保育士になりたいという人は、事前に自分が確実に受験資格を満たしているかをチェックする必要があります。
また、進路を考えている学生であれば、保育士の資格が取りやすい教育機関を選ぶことも重要です。

保育士の受験資格には学歴が関係していて、一定以上の学歴がないと受験することができません。
基本的なラインとしては高校卒業していることが求められ、それ以外に細かな規定があります。
はっきりとしない時は担当部署に問い合わせたほうが無難です。

認可されている短大や専門学校を経て受験する人が多い

保育士の受験資格は様々なものがありますが、受験者が多いのは、保育に関する教育がなされていて保育士受験資格のための認可が下りている短大や専門学校を卒業したというケースです。
保育士になるためには絶対大学を卒業しなければならないということはありませんので、最初から保育士を養成するための専門学校に行くという人も多くいます。
その方が効率よく資格を取ることができて、より早く保育士としてデビューできるからです。

他の保育士受験資格としては、大学に二年以上在籍していて、一定以上の単位を取得しているというものもあります。
大学の場合は、卒業していなくても受験資格を満たすことができますので、在学中に試験を受けるケースも少なくありません。

一方で、専門学校や短大、大学などに通っていなくても受験資格を満たせるケースもあります。
高校を卒業していて、児童福祉施設などで2年以上勤務しているというのがその一例です。
また、高校を出ていなくても、児童福祉施設などで5年以上の勤務をしていて、児童保護に携わっているのであれば受験することができるようになります。

実技試験もあるのでしっかりと準備期間を取る

大学通学や専門学校卒業など、どのような形で受験資格を満たすにせよ、保育士試験に合格するためにはしっかりとした準備が欠かせません。
多岐にわたる科目が筆記試験として設けられていますし、そのレベルは高いものがあります。

また、筆記試験に加えて実技試験がありますので、しっかりとした対策をしていないと合格はおぼつきません。
実技試験は音楽による表現、造形表現、言語表現の3つの分野からそれぞれが2つを選んで受けることができます。
それぞれの分野でのプロフェッショナルとなることが求められているわけではありませんが、こうした表現方法を用いて子どもたちを教えていく必要がありますので、しっかりとしたスキルが必要になります。